キャンブラとは...

虫歯は細菌が歯を溶かす感染症です。歯科医療の進歩に加え日本人の平均寿命が延び、虫歯予防の必要性は小児期だけにとどまらず、むしろ高齢者になってからも重要となりました。虫歯にならないために甘いものを食べてはいけないという指導が予防だけではなく、アメリカで確立された評価表と根拠に基づき、甘いものに勝る口腔環境を患者様の生活習慣に合わせて提案していくという予防法です。

PMTCとは...

専門機器によるクリーニングのことです。歯と歯の間や歯と歯ぐきの溝にはびこったヌルヌルした歯垢は、バイオフィルムと呼ばれる細菌の塊で構成されています。いわばお風呂場の水垢のようなものです。毎日の歯磨きで汚れを取り切れていない場所は歯石となり、雪だるまのように増え続け歯周病を進行させます。歯周病は糖尿病など様々な全身疾患との因果関係も立証されており、歯周病によって歯を失うと栄養、意欲、認知機能までもが低下すると言われています。悪くなってから治すのではなく、悪くなる前にクリーニングして予防しましょう。また、コーヒー、紅茶、タバコなどで沈着した着色を落とす目的でも行います。

定期健診でお口のチェックを行うことは、病巣が見つかったとしてもその治療時期や治療方法を患者様と歯科医師が共に考えることができ、過度に治療を進められることの防止につながります。

口腔癌健診

「何かできているな」と
気づいたら...

近年2人に1人が癌の時代と言われますが、口腔癌の認知度はそれほど高くないかもしれません。しかし多臓器に比べ患者様から「食べれない・話せない・審美的障害」などQOL（Quality Of Life）を奪います。多臓器に比べ良い点は、「患者様自身が病変の存在に視覚的に気づきやすい場所にある。」ということです。長引く口内炎、歯肉炎色、周囲組織と違う色の変化に気づいたら、早期に検査することが重要です。検査は患部をやさしく数回こすって終わりです。